2012年のオリンピックの開催地がロンドンに決定して、フランスは国民的な突発性の鬱に陥ったかも?
テレビでは発表の瞬間の模様が何度も放送されている。フランスが選ばれると確信して用意したレイアウトなんだろうけど、残酷なほど明暗を分けてしまっていた。 画面の左半分がパリの市庁舎前の広場、右半分がロンドンで、発表の瞬間ロンドンでは紙吹雪が舞って大喜び、パリではさっきまでみんなが持っていたフランスの国旗がうなだれて、しゅ〜〜〜ん。 フランス側のスタッフが泣き崩れていた。オリンピックで開発される予定のパリ17区、バティニョール地区のカフェでテレビを見ていた人たちは沈黙。 柔道のあの疑惑の金メダリスト、ダヴィッド・ドゥイエが「これは不正だ!」とブンブン怒っていた。 (一方、ロンドン側ではベッカムがさわやかにインタビューに応じていた。同じDavidなのにこの違い。) シラク大統領はすっかり気の抜けた顔。「国民のみなさんと同じく」とてもがっかりしていると話していた。EU憲法の事もあるし、次期再選はますます遠くなったかも。 でも、オリンピックを目指して予定されていた国鉄やメトロ(トラム)などの工事はほぼ予定通り行われる事になるらしい。 More #
by cahier_kaori
| 2005-07-06 23:52
| journal[ニュース]
夏の訪れを音楽で祝う、恒例のフェット・ドゥ・ラ・ミュージック(Fête de la musique)。
朝から一日ヴェルサイユの学校で仕事をして、帰ってきてテレビをつけたらヴェルサイユ宮殿での大きな屋外コンサートが生中継でオンエアされていて、びっくり。(いつもはエッフェル塔からの生中継なのだ。) 何でわざわざフェット・ドゥ・ラ・ミュージックでヴェルサイユにこんなに人が集まるんだろう?と不思議に思っていたのだが、これで納得。 何も知らずに帰ってきてしまってちょっと残念。まぁ、でも、どっちみち疲れていたのでフェットで盛り上がる元気はなかったかも…。年越しカウントダウンもそうだけど、こういう類いのイベントってその場に出かけるよりも家でテレビを見ている方がよく見えるし快適だし。 会場がヴェルサイユ宮殿だからかクラシックのゲストもいて、さっきナイジェル・ケネディがあのロックみたいなヴィヴァルディを演奏して、大きな花火が上がっていた。 ルイ14世がとりまきの女性たちをはべらしてヴァリエテ(ポップス)を歌ったりもしていた。 (つまりあの見事なロングヘアーと白タイツ&おひめさまドレス。召使い達もちゃんと後ろにいた。こちらの人ってコスプレというよりも見た目がそのままハマってしまうのがすごい。) でも、ルイ14世の歌手が何か面白い事を言って笑かしたりするのでもなく、司会者がヴェルサイユ宮殿の歴史について長々と語ったりするので、冗談なのか真面目にやっているのかがいまいちよくわからない。 それはそうと、このイベント、実は世界の音楽業界の振興に貢献しているんじゃないだろうか? この番組のコンサートでも、フランス本土だけでなくフランス領の島の人、ヨーロッパ、アメリカやカナダ、南米などからもゲストがよばれていた。日本のアーティストもプロモーションしてみれば…? しかし、それにしても。 以前はフェット・ドゥ・ラ・ミュージックというと夜中まで騒いで、タクシーをさがして何キロも歩いたりしたものだけど、最近はお腹いっぱい。 職業病?それとも、やっぱり、歳…?(汗) ちなみに今夜はメトロもRERも一晩中動いているようだ。 #
by cahier_kaori
| 2005-06-21 23:51
| monologue[ひとりごと]
こちらはイラクで人質になっていたリベラシオン紙の女性記者、フロランス・オブナさんとそのイラク人ガイド、フセイン・ハヌンさんの解放のニュースで沸いている。
TVのニュースのチャンネルでは朝からシラク大統領の喜びのスピーチやフロランスさんの母親のインタビュー、これまでの経過、一足先にイラクで家族の元に帰ったフセインさんの様子などを繰り返し放送していたが、外出して帰ってきたら、パリ郊外の空軍基地に到着したフロランスさんの映像がそれに加わっていた。 会心の笑みで飛行機から降り立ち、シラク大統領や家族とビーズし、気さくな口調でインタビューに答えていた彼女。家族や周りの人に号泣で迎えられていたフセインさんの映像と対照的。人質になっている、健康状態がよくない、助けてほしいと訴えたビデオが送られたというニュースでのやつれて悲痛な表情とは別人のようだ。本当に美しい笑顔というのはこういうものなんだな。 拘束されている間、目隠しをされて手足を縛られてうずくまっていたそうだ。最近になってテレビを見せてもらったのだそうだが、たまたま見たデモの映像が自分たちを解放するためのデモだったというのに気づいてすごくうれしかった、今までデモには参加しないタイプだったけれど、これからは私も参加する、などと語っていた。今どう感じるかとの質問には、"Nettement mieux!はっきりと (そりゃ拘束されていた間よりずっと)いいわ!"ときっぱり答えて笑った。 犯人がどのようなグループなのか、どのように解放に至ったのか、詳しい事はまだ明かされていない。政府は身代金は払っていないそうだ。先日のEU憲法の国民投票の結果や新しい政府と関係あるのだろうか? レピュブリック広場では解放を祝うフェットがあったらしい。 リベラシオンの記者である彼女。今後どんな記事を発表するのだろう? これからさぞかし多忙な生活を送るんだろう! #
by cahier_kaori
| 2005-06-12 22:04
| journal[ニュース]
この間も書いたように学校のカリキュラムが変わって試験がなくなってしまった生徒がいるので試験の代わりにと、トランペットの2クラス合同のコンサートがあった。
今年は年明けからフルートの講習に始まり、何かと管楽器に縁があるみたいだ。 サックス、ホルン、この間突如頼まれた郊外の学校の金管楽器の試験の伴奏に続き、今度はトランペット。 でも、この楽器は(も!)私、超わかばマーク。お子ちゃまの伴奏しかした事がなかった。 ちょっと前に楽譜を受け取ったものの、もちろん弾いた事も聴いた事もない曲ばかり。 なじみのない作曲家の作品も多い。例えばトマジとか、管楽器界ではマストなんだろうけど、サックスのコンチェルトの伴奏をするまで全然知らなかった。サックスのコンチェルトも今回のトランペットのコンチェルトも素敵な曲だ。この間子供の試験でクラリネットの小品も伴奏したが、やはりとてもきれいな曲だったし。弦楽器の曲って書いているんだろうか? 電話で先生に伴奏する曲を確認したら、「○△□×(←よく聞き取れず。)のコンチェルト、これはレッスンの当日にしか楽譜が渡せないけど、まさかやった事あるでしょう?」と言われ、ドキドキドキ。気後れして、全然知らないとも作曲者の名前をもう一度言ってくださいとも言い出せず…。 とりあえず楽譜のある曲だけでも何とかしなきゃ。音から入るか、と友達の友達からCDを借りたら、使っている写真がまたひと味違う。 背景は青い空、白い雲。空に向かってトランペットを吹く、眉間に皺の演奏者。 う〜ん、さわやか、男らし〜 ☆,。・:*( ̄▽ ̄)*:・゜'☆ こういうのって弦や木管のCDには絶対なさそうだなー。 More #
by cahier_kaori
| 2005-06-06 23:01
| monologue[ひとりごと]
今年もまた試験の季節がやってきた。
毎日郊外の音楽学校に通い、伴奏に追われている。 でも、去年に比べたらそれほど大変な気がしないのが不思議。慣れたのかな? この時期は試験のおかげで生徒が急に上手になっていくので伴奏のしがいもあるし。 こちらの生徒の間際の追い込みと瞬発力、そして気分の切り替えのうまさには感心する。 生徒を投げているような態度だった先生も熱心になって、とてもいいレッスンをしている。 なんか、みんなが前向きでいい感じ♪ こんな感じで試験が生徒&先生に及ぼすプラスの効果って大きいと思うのだが、パリ市の区のコンセルヴァトワールではcycleの最後しか試験を受けられないという新しいシステムが採用される事になったそうで、課題曲を練習していた生徒が学校から試験のドタキャンを食らった形になった。 いわゆるゆとり教育だろうか?試験でその都度審査員を外部からも何人か招く事になるので予算の都合もあるのかもしれない。でも、生徒は3年や4年に1度のペースでしか試験で演奏する事がなくなるというのはとても残念な事だと思う。 代わりに多分、オーディション(発表会)などで生徒が人前で演奏する機会は作られるのだろうけれど、成績がついて審査員のコメントが聞かせてもらえる試験とただのオーディションとではモチベーションがかなり違うのでは? このシステムの改変が区のコンセルヴァトワールのレヴェルを全体的に下げる事にならないといいけど…。 それにしても、頭の中はいろいろな曲で洪水状態。 毎日その場でざーざー弾いているだけで、ちゃんとさらっていない。 練習する時間を作らなきゃ、、、 #
by cahier_kaori
| 2005-05-17 23:37
| monologue[ひとりごと]
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